今日は不倫の慰謝料請求についてお話しさせていただきます。
 不倫が発覚すると「慰謝料請求します!」とよく聞きますね。「不倫されたら=慰謝料請求」と繋がる方も多いのではないでしょうか。なぜ不倫されると慰謝料を請求できるのか、なぜ不倫された側がその証拠を集めなければならないのか?見ていきましょう。

不倫は不法行為となる

慰謝料請求


 不倫のことを法律的には「不貞」と言いますが、「不貞」は民法上不法行為とされています。
 不貞をすると、夫婦関係に重大な危機をもたらし、婚姻関係を破綻するきっかけになってしまいますし、それによって、配偶者が大きな精神的損害を受けるからです。不貞は不法行為となるのです。

違法と不法の違い

「違法」は「不法」と同様に法律違反という意味ですが、民法によってさらに細かく定義されます。

違法…法律に違反する行為の一般的な言い方です。違法駐車や違法建築、違法性などと使われます。

不法…故意または過失によって他人の権利や利益を侵害することです。「道理や倫理にそむく」というニュアンスが含まれます。不法投棄、不法侵入などが挙げられます。

不法行為をした相手には損害賠償請求ができる

慰謝料請求

 不法行為とは、故意(意図的に)や過失(不注意で)によって、相手に損害を発生させることです。不法行為を行ったら、その人は相手に対し、損害賠償をしなければなりません。反対に言うと、不法行為をされたときには、相手に対し、損害賠償請求をすることができるのです。

 例えば、相手に殴られてケガした場合には、殴られた人は、相手に対し、かかった治療費などを請求することができます。また、殴られたという不法行為によって、被害者は大きな精神的苦痛を受けてしまうこともありますので、被害者は、加害者に対して精神的苦痛に対する賠償として、慰謝料請求することができます。慰謝料とは、精神的損害に対する賠償金のことです。

 ですのでパートナーに不倫されると不法行為が成立して、相手に対して損害賠償請求としての慰謝料請求をすることができるというわけなのです。

不倫された側が不法行為を証明しなければならない

 自分は不倫をされた被害者だから慰謝料請求する権利があるからすぐに実行したいと思ってしまいますよね。
 しかし不倫された側の多くは、自分で証拠を集めたり、お金を払ってまで探偵にお願いし証拠を撮ってもらっています。被害者なのになぜ労力を使ってまでそんなことをしなければならないのでしょうか?

 それは、故意・過失の存在も含め、立証(証明)する責任は、被害者(不倫された)側が負うからなのです。なぜなら、不法行為は、契約関係にない全くの他人に損害賠償債務を負わせるものだからです。

 でもなんで不倫をされた被害者は一切悪いことをしていなくて,普通に善良に生活をしていただけなのに,損害賠償を請求する側が,損害の発生について立証責任を負担するのでしょうか?

 それは,損害が発生したことを証明できなくても損害賠償が請求できる(つまり,加害者側が,損害が発生していないということを逆に証明しなければ,損害賠償請求ができてしまう)という考え方を採用してしまうと,たとえば私がそのあたりに歩いていて何の関係もないAさんを訴えて,「Aさんに殴られて100万円の損害を負った!」などと嘘の訴えを起こしても,Aさんが「殴っていない」ことや,「100万円の損害が発生していないこと」を立証できない限り,私が勝訴して100万円を請求できることになってしまい,あまりに無茶な話が横行してしまう(つまり,虚偽の訴訟が横行する)可能性があるからです。「お金を請求する以上,お金を請求する側が,その根拠については立証しなさいよ」という考えが、日本の(というよりも,通常の司法国家の)一般的な考え方であるということになります。

 そのため、もし、被害者側が加害者の故意・過失を立証できなければ、たとえ損害が発生していても、加害者に損害賠償を請求することができません。不法行為の場合には、立証責任が被害者側にあるので、不倫された側の負担が重くなってしまうのです。

不法行為を証明する証拠が必要

不貞行為の調査報告書

 配偶者が不倫をしていたときに、慰謝料を請求できる典型的な例は、配偶者と不倫相手に肉体関係がある場合です。配偶者が異性の友人や同僚と仲良くしているとか、数回デートするだけでも「それはもう浮気でしょ!精神的苦痛だ!」と慰謝料請求したくなる気持ちは山々だとは思いますが、それだけでは慰謝料請求が認められる可能性は低くなります。
 肉体関係がない場合であっても、それに類する行為があるとか、異性の友人等との交流が頻繁であって、およそ家庭を顧みないといえるような場合には慰謝料が認められることもあるようですが、配偶者が不貞行為をしたときに、訴訟で慰謝料請求が認められるためには、「証拠」が必要です。

 配偶者が不貞行為の事実を否定した場合には、証拠がなければ裁判官は不貞行為があったと認定することはないからです。証拠と言っても、たとえば、メールでも、単に「愛してる」「会いたい」などと書かれているだけでは十分とはいえません。写真でも、屋外でデートしている様子をとったにとどまるものでは十分とはいえません。証拠は、性交渉があったことを直接示すようなものであることが望ましいです。ラブホテルに数回行っている、一人暮らしの相手の家に数回泊まっている、などは強い証拠となるでしょう。

最後に

 不倫は法律的に不貞と呼ばれ、婚姻関係にある二人のどちらかでも不貞行為を行うと不法行為にあたります。不法行為が行われると相手方に対し損害賠償請求できる権利が発生します。損害賠償請求の中には精神的苦痛の賠償として「慰謝料請求」というものがあり、不倫をされたら不倫をした相手方に慰謝料請求ができるのです。しかし、慰謝料請求をするためには不倫された被害者は不法行為を証明する必要があることがおわかりいただけと思います。

 ただでさえ不倫しているかもと気づいたことで精神的に弱っているのに、慰謝料を請求するには不倫をしている証拠を集めなければならないという重い負担がのしかかってきます。また、自分の配偶者が不倫しているかもなんて、誰にも相談できず精神的に追い詰められていってしまう方もいます。

 「不倫は遊びでいつか自分の元に帰ってきてくれる…」と配偶者を信じたいものですが、いつのまにか不倫相手に本気になってしまい、離婚を切り出されるケースもあります。そうなる前に不倫の証拠を集めておきたい方、不倫なんて絶対許せないという方、大きな精神的苦痛を受けている方の力になります。慰謝料を請求できる証拠を取るのはお任せください!ご相談お待ちしております🕵️‍♀️

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